研究基盤イノベーション分科会(Innovative Research Infrastructures for STI Subcommittee(IRIS ※))は、研究基盤イノベーション(ハード(施設・設 備)およびソフト(人財・システム)に関するステークホルダー(教員・技術職 員・事務職員・URA等)が一同に集まり、最先端の議論をするための様々な活動 を実施していきます。
※IRIS(アヤメ)の花言葉には「メッセージ」「希望」「信頼」「友情」「知恵・賢さ」があり、ステークホルダーとともに研究基盤イノベーションに寄与する本分科会の目的・イメージに沿うと考え、制定いたしました。
幹事・事務局
役職 | 名前 | 所属・職名 |
主査 | 江端 新吾 | 東京工業大学戦略的経営オフィス教授/統括理事・副学長 特別補佐 内閣府政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付〔総合科学技術・イノベーション会議事務局〕上席科学技術政策フェロー ⽂部科学省科学技術・学術審議会 研究開発基盤部会 委員 |
副主査 | 江⿓ 修 | 名古屋⼯業⼤学理事(研究企画,評価,財政基盤強化企画担当)・副学⻑ ⽂部科学省科学技術・学術審議会 研究開発基盤部会 委員 |
幹事 (連携担当) | 植草 茂樹 | 植草茂樹公認会計⼠事務所 所長 東京⼯業⼤学 戦略的経営オフィス 特任専⾨員 東京農業⼤学 特任研究員 |
幹事 (企画担当) | 岡 征⼦ | 北海道⼤学 グローバルファシリティセンター 受託分析部⾨ 部⾨⻑ 国立大学法人機器・分析センター協議会 幹事/技術サポート人材検討委員会 委員長 機器・分析技術研究会 地域代表 一般社団法人 日本質量分析学会 理事(2019年~2020年)/北海道談話会世話人代表/男女共同参画推進委員/講習会企画委員 |
幹事 (企画担当) | 佐々⽊ 隆太 | 北海道⼤学 グローバルファシリティセンター 副センター⻑ 国立大学法人機器・分析センター協議会 事業検討委員会 委員 RA 協議会年次⼤会 実⾏委員会 委員 |
幹事 (広報担当) | 清 悦久 | 東京⼯業⼤学 オープンファシリティセンター 分析部⾨ 副部⾨⻑ 実験・実習技術研究会 2022 実行委員会 実⾏委員⻑ 国立大学法人機器・分析センター協議会 広報委員会 委員 機器・分析技術研究会 地域代表 |
幹事 (会計担当) | 林 史夫 | 群⾺⼤学 研究・産学連携推進機構 ⾼度研究推進・⽀援部⾨ 機器分析センター 准教授 共同利用設備統括センター統括推進室 マネージャー 国立大学法人機器・分析センター協議会 広報委員会 委員/事業検討委員会 委員 群馬県分析研究会 会長 |
幹事 (連携担当) | 丸⼭ 浩平 | 早稲田大学 リサーチイノベーションセンター研究戦略部門 教授 RA 協議会年次大会 実行委員会 委員 科学技術振興機構 研究開発戦略センター 特任フェロー 研究・イノベーション学会 業務委員 |
幹事 (連携担当) | 森本 稔 | ⿃取⼤学 研究推進機構 研究基盤センター 副センター⻑/准教授 国立大学法人機器・分析センター協議会 幹事/事業検討委員会 委員長 |
事務局 | 髙橋 久徳 | 東京工業大学 オープンファシリティセンター 研究基盤戦略室 戦略担当 技術専門員 |
事務局 | 奥野 和泉 | 東京工業大学 オープンファシリティセンター 研究基盤戦略室 技術職員 |
設立の目的
産学官が有する研究施設・設備・機器・技術といった「研究基盤」は、あらゆる科学技術イノベーション活動を支え、その戦略的な整備は本来重要な政策課題です。しかし、これまで研究基盤に対する政策的関心は低く、関連する予算・事業規模も限定的であったため、大学等における研究基盤の整備は進んでいない状況です。そのため、研究基盤に関する政策研究やIR(Institutional Research)、設備や技術のデータベースの整備、それらを取りまとめるための専門人材の確保も十分とはいえません。
本分科会主査及び幹事メンバーは以前よりこの問題に積極的に取り組み、研究基盤共用に関する事業に関するシンポジウムや連絡協議会、その他関連イベント等に関わり、文科省の科学技術・学術審議会を通した政策提言や各地での講演を通して、研究基盤に関する現場と政策の対話の「場」を構築してきました。その結果、文部科学省による「研究力向上改革2019」では柱の一つとして、『研究環境の向上による研究効率の最大化』が掲げられ、研究基盤が国の政策として取り入れられるようになりました。また、研究基盤に関する諸課題は、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議での議論を経て、第6期科学技術基本計画策定に向けたイシューとして注目されています。しかし、こうした政策的関心の高まりに対してその受け皿となる議論の「場」は存在しないため、議論はまだ十分とはいえない状況です。
本分科会は、こうした状況に鑑み、研究基盤イノベーションに軸足を置き、下図の位置付けが示すように、産学官のステークスホルダーが組織や立場を超えてオープンかつフェアに議論するための「場」となるべく設立されました。
目標・活動内容
本分科会は、以下の活動を通して、日本の研究力強化における研究基盤の重要性をアピールし、各研究機関の経営戦略や国の政策立案に貢献するとともに、産学官等のステークホルダーのマインドセットを変えていくことを目標としています。
1. 研究基盤に関する最新の研究についての情報発信・アーカイブ化
2. 研究基盤に関する最新のテーマを扱ったイベントの実施
3. 研究基盤に関係する団体への提言
4. その他、関係団体と連携し研究基盤に関する最新の情報について議論する場の提供
本分科会で扱う主なテーマ
本分科会では①「研究基盤の共用」②「研究基盤の整備・更新」、③「技術職員の育成・確保」等を阻むボトルネックについて、主に以下のテーマを継続的に議論します。
・研究基盤改革(特に、施設・設備の利活用を促進して研究力を向上させるための方策)
・研究基盤改革に対応する技術支援人材・マネジメント人材などの人的リソースの整備・育成等における現場の課題、トライアル・実践の事例、トップダウンあるいはボトムアップ的な課題解決戦略等